焙煎機改造物語
〜直火釜から熱風釜へ〜 
改造前  当店では平成5年の創業時より
 フジローヤルの3k直火式焙煎機
 (9本バーナーに改良)を使用してきましたが
 当店の顧問珈琲鑑定士松本竜一氏が
 「おいしいコーヒー研究会」を設立,
 その生豆直輸入部門として「アサンテ
 コーヒーカンパニー」を立ち上げ
 現在日本で流通しているコーヒー生豆とは
 別次元の最高品質のコーヒー生豆が
 扱えるようになりました。
  これにより従来の≪蒸らし≫による
 悪い味を殺すと言う手法がいらなくなり
 (蒸らしは良い味も悪い味も殺す
 逆に大量のカロリーと釜の熱保持力が
 必要となりました。この為、直火釜での焙煎に
 限界を感じ改造を決意しました。
改造後
序章
 〜本物の苦味
 20世紀も終わろうとしていた2000年の冬、
 いつものように生豆の仕入に松本君が
 勤務する生豆屋さんに行き
 だされたコーヒーを一口飲んで!!!
 「このコーヒーなに?(この苦味は何だ!?)」
 返ってきた答えはたんなる「コロンビアのスプレモ」しか
 シティローストをコーヒーメーカーで淹れたものだった。
 ゛今まで味わったことのない苦味、紛れも無く
苦味なのに 苦くない"こういう苦味が出せたら‥
  この苦味を舌に刻み20世紀をあとにした。
松本竜一氏
 珈琲処豆屋顧問珈琲鑑定士
 松本竜一氏
ハゼない
伸びない
焼けない
 21世紀に入り待望のおいしいコーヒー研究会
第一回 直輸入珈琲生豆「ケニアルエラエステート」が
 航空便にて日本初上陸、小粒ながら欠点豆の混入
が ほとんど無い(当店の基準で5%)見るからに
素晴らしく 美味しそうな生豆であった。がしかし……
 通常より火力を上げて焼いたにもかかわらず
 ダメダ
 良質の酸味を持つ豆なのでシティローストで煎り止め
 〈キリマンを凌駕する上品な酸味とこくに
すばらしい香り〉 頭の中には完璧な味のイメージは
できていた‥‥
 チャフ離れが悪いからハゼの音が弱い?
 豆のしわが伸びない?火力が足らないのか?
 排気が悪いのか?一週間で6釜焼いみた、そこそこ
 飲めるがイメージどうりではない。これほどの豆が
 この程度の味な訳が無い!
 自分の焙煎技術の無さを痛感する。
  そんな折、ルエラの発表会をかねておいしい珈琲
 研究会の在阪メンバーが神戸に集まる事に……
ケニアルエラ
アンドレ
 ビックリ!
アンドレ
 神戸で一番美味しい珈琲屋「樽珈屋」さん
 大阪で一番美味しい珈琲屋「リンツ」さん
 月一トンの珈琲豆を売る「フレバー」さん
 そして松本竜一氏……えっ!!!誰???
 なんと、特別ゲストとして
 第2回直輸入品の≪ブラジルカセールシャパドン≫の 生産者「エキスポカセール」の鑑定士
アンドレ ペレス氏
 汗ラードコーヒーのブラジル駐在鑑定士
山口 彰男氏と社長の上原 勇作氏を加えての
試飲会だったのです。
 この素晴らしく有意義な試飲会の中、度々アンドレが
 指摘したのが焦げた味=中焦げの味が美味しさを
 損なってると言う点でした、「芯残り」は知っていても
 「中焦げ(芯焦げ)」は初めて聞く。ここで樽珈屋さんが アンドレに説明
「日本ではこの中焦げの苦味が
香ばしい 苦味として好まれています。」それを聞いた
アンドレは ビックリして一瞬言葉を失い、あきれた
口調で 「焦げ味は苦味では有りません、
中焦げの豆は 欠点豆として捨てられます。」
 〜この言葉を深く心に刻み焦げ味の無い
 おいしい苦味の珈琲を作ろうと決意した。
神戸 樽珈屋にて
 前列左から
 汗ラードコーヒー社長上原氏
 アンドレ ペレス氏
 珈琲処豆屋の店主
 汗ラードコーヒー鑑定士山口氏
 おいしいコーヒー研究会主宰で
 当店顧問鑑定士松本竜一氏
 後列左 珈琲屋リンツさん
 後列右 フレバーさん
 撮影 樽珈屋さん
直火釜は
深煎りができない!
 その後、中焦げの原因は所謂≪蒸らし≫による
 ダンパーの閉めすぎで豆に圧がかかり中が焦げる
 ということが分かり豆に圧がかからない火力と排気の バランスがとれた状態のまま焼く焙煎方法に
 変えたのですが、中煎りまでの焙煎はすごく良くなり
 シティローストであの本物の苦味が出せるようになりました。 がしかし…2ハゼ以降の焙煎では味が抜け
落ちて しまいスカスカの珈琲になってしまいます。
 火力を上げるにしても排気能力に限界が…
 おりしも暑い夏がそこまで来ている深煎り無しで
 アイスコーヒーは…まして第3・第4の高品質生豆の
 入荷も近づいて来ている。
決断の時…!
直火から熱風
半熱風
 より熱風!!
 焙煎機改造を決意し、@排気能力を高めることと、
 A釜の熱保持力を上げることを決め、
 @は単独排気ファンを付けるAは今、使用している
 直火用の穴あきシリンダーに鉄板を巻くことにした
 のですが、費用的にも時間的にも新しい半熱風の
 シリンダーと交換した方が良いとのこと
 さらに熱保持力を高める為、半熱風のシリンダーに
 もう一枚鉄板を巻いて熱風釜にするという3s釜では 初の試みに挑戦することになりました。
シリンダー
 左が直火・右が熱風
強制排気改造
釜の中釜の中 焙煎機の構造は
いたって シンプル
なので 改造は
半日で完了しました。
新焙煎  こうして、新しくなった焙煎機で生まれ変わった
 珈琲処豆屋の珈琲豆は
 アサンテコーヒーカンパニーから直輸入される
 日本最高品質の珈琲生豆の素晴らしい
 美味しさを表現できるようになりました。
 そしてさらに高いレベルの美味しさを目指して
 新たな出発点に立ち、本当の珈琲の美味しさを
 日本に広めていけるよう日々努力していきます。
改造終了
おまけ
 直火釜より熱風釜が
 優れている点
◎煎りムラがほとんど無い
 ◎チャフが燃えないから火力のムラが無い
 ◎外気温の影響が少ない
 ◎中焦げの無い深煎りができる。
改造釜に関する
 お問い合わせは
 当店まで

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